皆さん、こんにちは!岐阜県大垣市の外壁・屋根塗装専門店、塗りかえ工房の店長、寺澤です。
外壁塗装で相見積もりを取ると、同じ家を見てもらったはずなのに、会社ごとに金額や提案内容が違うことがあります。
「一番安い会社を選べばいい?」「高い会社なら安心?」「何をそろえれば比べられる?」と迷いますよね。
結論からお伝えすると、相見積もりは総額を並べるだけでは比べられません。まず工事範囲、使用する塗料・商品、工程、下地補修、保証などの条件をそろえます。そのうえで、条件が違う部分は「なぜ違う提案になったのか」を確認します。
さらに、見積書だけでなく、誰が建物を診断し、誰が工事を責任管理し、実際に誰が施工するのかまで比べることが大切です。
今回は、外壁塗装の相見積もりで比較したい7項目、条件をそろえる手順、診断・管理・施工の担当者を確認する方法を分かりやすくまとめます。
結論|相見積もりは「同じ条件」と「違う理由」を分けて比較
会社ごとに比較したい基本項目は次の7つです。
- 工事範囲:外壁・屋根・付帯部・足場・補修の範囲
- 塗料・商品:メーカー名、商品名、下塗り材、仕様
- 工程・塗り回数:下地と商品仕様に合う工程か
- 下地処理・補修:場所、工法、数量、追加の可能性
- 保証:対象、期間、除外条件、書面
- 説明・根拠:診断写真と提案理由がつながっているか
- 工事後の対応:相談窓口、点検、施工記録
同じ条件へそろえられる項目を先にそろえ、提案が違う部分は無理に同じにせず、理由を聞きます。これにより、単なる項目の抜けなのか、建物の見立てや工法の違いなのかを分けて考えられます。
相見積もりを依頼する前に、各社へ同じ希望を伝えます
相見積もりを比較しやすくするには、見積書を受け取ってからではなく、依頼する段階で同じ前提を伝えることが大切です。
各社へ共通して伝えること
- 気になっている症状と場所
- 外壁だけか、屋根・付帯部・防水も確認したいか
- 過去の塗装・補修歴
- 重視すること(耐久性、費用、工事時期、においなど)
- 今後その家へどのくらい住む予定か
- 相見積もりであること
同じ希望を伝えても、会社によって診断結果や提案が違う場合があります。これは、必ずしもどちらかが間違いという意味ではありません。
例えば、一部補修をして塗装する提案と、劣化範囲を考えてカバー工法を提案する会社があるかもしれません。その場合は、工法を無理に同じにするのではなく、それぞれの工法を選んだ根拠、残るリスク、将来のメンテナンスを確認します。
相見積もりは何社へ依頼する?
比較できる数には個人差がありますが、2~3社程度が一つの目安です。増やしすぎると、診断内容や見積書の項目が増え、かえって違いを整理しにくくなる場合があります。
見積もりが無料か、有料診断や調査が含まれるかも、依頼前に確認しておきましょう。
相見積もりを比較する4つの手順
1)まず各社の見積書に不足がないか確認する
最初に、それぞれの見積書へ工事範囲、数量、工程、塗料、補修、保証が書かれているかを確認します。書類単体では「どこを・どれだけ・どう施工するか」が分かる状態へ整えます。
2)同じ内容を横に並べる
会社ごとに書式や項目名が違うため、同じ内容を横に並べます。紙の見積書へ色分けした付箋を貼る方法でも構いません。
- 外壁・屋根・付帯部・足場
- 塗料の商品名と下塗り材
- 補修する場所と工法
- 保証と工事後の対応
3)違う部分へ印を付け、理由を聞く
数量、塗料、補修方法、保証などが違う場所へ印を付けます。「こちらの会社と違うから直してください」ではなく、「なぜこの数量・商品・工法なのですか」と、各社の提案理由を聞きます。
4)金額差と担当体制を一緒に判断する
条件を整理した後で総額を確認します。工事内容に加えて、診断した人、責任管理する人、施工する人、工事後の相談窓口まで見て、自分が納得できる会社を選びます。
1)工事範囲|外壁・屋根・付帯部をそろえる
相見積もりで最初に確認したいのは、各社の工事範囲です。外壁だけの見積もりと、屋根・雨樋・軒天・破風・水切り・シーリングまで含む見積もりでは、総額をそのまま比較できません。
横に並べたい項目
- 外壁の塗装範囲と面積
- 屋根工事の有無
- 足場と飛散防止ネット
- シーリングの場所と施工方法
- 付帯部の名称と塗装範囲
- ベランダ・バルコニー防水
- 施工しない場所
一方の見積書にしかない工事項目があれば、ほかの会社では不要と判断したのか、別項目へ含まれるのか、単に抜けているのかを確認します。
2)塗料・商品|「同じグレード」だけで比べない
「シリコン」「フッ素」「無機」といった分類が同じでも、メーカーや商品、適用下地、機能、標準仕様が異なる場合があります。
比較するときは、メーカー名、上塗りの商品名、下塗り材、塗る部位を並べます。異なる商品を提案された場合は、それぞれを選んだ理由と、ご自宅の下地に適する根拠を聞きましょう。
商品が違う場合に聞くこと
- この外壁材・既存塗膜へ適用できるか
- どの機能を重視して選んだか
- 下塗りから上塗りまで同じ仕様書に沿う組み合わせか
- 希望する耐久性や今後の住み方に合うか
無理に全社を同じ商品へ変更するより、同じ商品で比較する案と、各社がおすすめする商品で比較する案の両方を聞くと、提案の違いが分かりやすくなります。
3)工程・塗り回数|回数より商品仕様と下地を見る
外壁塗装では下塗り・中塗り・上塗りの3工程が一般的な例として挙げられますが、すべての部位・商品が同じ回数になるとは限りません。
各社の塗り回数が違う場合は、回数の多い会社が必ず良いと判断せず、下地の状態、使用商品の標準仕様、追加する工程の目的を確認します。
比較したいこと
- 高圧洗浄から仕上げまでの工程
- 下塗り材の商品名と回数
- 上塗り材の回数
- 外壁・屋根・付帯部ごとの仕様
- 乾燥や施工間隔をどのように管理するか
4)下地処理・補修|診断結果と補修範囲を比べる
見積もりの差が出やすいのが、ひび割れ、シーリング、さび、浮き、剥がれなどへの下地処理・補修です。
会社ごとに補修範囲が違うときは、診断写真を見ながら、場所、症状、工法、数量を確認します。補修が多い・少ないだけでなく、なぜ必要、または不要と判断したかを聞きましょう。
比べるときの質問
- このひび割れ・浮きの原因をどう見ていますか
- シーリングはどこを打ち替え、どこを増し打ちしますか
- 鉄部のケレンやさび止めはどの範囲ですか
- 足場を設置した後に傷みが見つかった場合はどうしますか
追加工事の可能性がある場合は、発見時の連絡、写真確認、金額提示、承認の手順も比較してください。
5)保証|年数だけでなく同じ条件で比べる
「10年保証」と「5年保証」の数字だけを見て、長い方が必ず安心とは判断できません。対象部位、対象となる症状、除外条件が違えば、保証の中身も変わります。
同じ欄に並べたいこと
- 保証対象となる部位
- 保証対象となる不具合
- 保証期間
- 対象外となる条件
- 保証書の発行者
- 不具合時の連絡先
見積書に保証の記載があるかを確認するのが8/29記事の役割で、相見積もりでは、各社の保証を同じ条件へ分解して比べます。
6)説明・根拠|質問への答えが診断とつながる?
説明の上手さだけでなく、診断写真、見積書、提案理由がつながっているかを見ます。
例えば「この補修が必要です」と言われたら、場所と症状を写真で確認し、その補修項目が見積書のどこに入っているかを聞きます。
説明を比べるポイント
- 専門用語を言い換えて説明してくれるか
- メリットだけでなく、注意点や対象外も説明するか
- 質問へその場しのぎではなく、資料や根拠を示して答えるか
- 分からないことを確認して後日回答できるか
- 口頭説明を見積書や仕様書へ反映できるか
すぐ答えられることだけが良い対応ではありません。確認が必要な内容を曖昧に答えず、調べたうえで正確に伝える姿勢も判断材料です。
7)工事後の対応|保証以外の相談体制も確認
外壁塗装は、工事が終われば会社との関係が終わるとは限りません。保証対象か分からない症状、台風後の不安、色や部材に関する質問など、工事後に相談したいことが出る場合があります。
比較したいこと
- 工事後の相談窓口
- 施工写真や完了報告書
- 定期点検の有無と内容
- 担当者が変わった場合の引き継ぎ
- 保証対象外の相談に対する確認方法
「何かあれば連絡してください」だけでなく、誰に、どの方法で連絡し、どの記録を基に確認するのかまで聞いておくと安心です。
見積書と一緒に「誰が担当するか」も比べます
誰が建物を診断する?
建物を確認した人が、症状の原因と工法の根拠を説明できるかを確認します。資格の有無は判断材料の一つですが、資格名だけで決めず、診断写真、調査範囲、説明内容も見ます。
誰が工事を責任管理する?
工事内容を職人へ伝え、工程、変更、品質、施工記録をまとめる責任者を確認します。営業担当と現場管理者が別の場合は、どのように情報を引き継ぐかも聞きましょう。
実際に誰が施工する?
自社職人か協力会社・外注かを確認します。外注であることだけで品質を判断することはできません。大切なのは、施工者へ誰が指示を出し、会社がどこまで責任を持って確認・記録するかです。
診断・施工・責任管理を含む会社選びの詳しい確認方法は、シリーズ4記事目で整理します。本記事では、相見積もりの段階で担当者と責任の所在を比較表へ加えることがポイントです。
金額差が大きいときは、理由を項目ごとに確認
条件をそろえても金額差が残る場合は、安い会社へ無理に合わせてもらう、高い会社へすぐ値引きを求めるのではなく、差の理由を項目ごとに確認します。
- 工事範囲や数量が違う
- 使用する塗料・材料が違う
- 下地補修の場所や工法が違う
- 足場・養生・安全対策が違う
- 施工記録や保証、工事後の対応が違う
- 診断・現場管理・施工の体制が違う
安い見積もりが悪い、高い見積もりが良いとは限りません。価格差が生まれる理由を詳しく知りたい方は、外壁塗装の見積もりが会社で違う理由もご覧ください。
相見積もりで避けたい5つの比べ方
- 総額の安い順に並べて、工事範囲を見ない
- 診断結果が違うのに、理由を聞かず全社を同じ工法へ変える
- 「無機」「フッ素」など塗料の分類だけで比べる
- 営業担当の説明だけで、管理者・施工者を確認しない
- 依頼先を増やしすぎて、比較する基準を見失う
比較表は、すべての項目へ点数を付けるためではありません。違いを見つけ、質問し、自分が納得できる理由を確認するために使います。
外壁塗装の相見積もりについてよくある質問
Q1. 相見積もりは何社くらい取ればよいですか?
2~3社程度が一つの目安です。大切なのは数よりも、各社へ同じ希望を伝え、内容を整理して比較できることです。
Q2. 相見積もりであることは伝えた方がよいですか?
はい。相見積もりであることと、見積もり・診断が無料となる範囲を依頼前に確認しておくと、双方の認識をそろえやすくなります。
Q3. 他社の見積書や金額を見せる必要はありますか?
必ず見せる必要はありません。まず各社に、自社の診断と提案、金額の理由を説明してもらいます。項目の不足を質問する際も、他社名や総額を伝えなくても確認できます。
Q4. 各社へ同じ塗料で見積もってもらうべきですか?
同じ商品で比較すると価格差は見やすくなりますが、建物に合う提案まで同じとは限りません。同じ商品案に加え、各社の推奨商品とその理由も聞くと判断しやすくなります。
Q5. 一番安い会社を選んでも大丈夫ですか?
安いこと自体は問題ではありません。工事範囲、材料、補修、保証、担当体制をそろえたうえで、安い理由を説明でき、内容に納得できるかを確認してください。
Q6. 依頼しない会社へは、どう断ればよいですか?
比較が終わったら、早めにお礼とともに依頼しない旨を伝えます。詳しい理由をすべて説明する必要はありませんが、「今回は別の提案で進めます」と明確に伝えましょう。
まとめ|金額と条件をそろえ、違いの理由まで確認
外壁塗装の相見積もりは、総額だけで選ばず、工事範囲、塗料・商品、工程・塗り回数、下地処理・補修、保証、説明・根拠、工事後の対応をそろえて比べます。
提案が違う場合は、無理に同じ内容へ変えるのではなく、なぜその診断・工法になったのかを確認してください。さらに、診断者、責任管理者、施工者と、情報の引き継ぎ方まで比較します。
塗りかえ工房では、相見積もりの場合も、診断結果と見積金額の理由をできるだけ分かりやすくご説明します。他社との違いが分からないときも、気になる項目を遠慮なくご質問ください。
塗装会社を決める前に、知っておきたい4つのこと
- 今やる?まだ待てる?工事時期の判断
- 見積書のここを見る|範囲・工程・塗料・下地・保証
- 安さだけで比べない|相見積もりの条件をそろえる方法(この記事)
- 誰が診て、誰が塗る?会社選びの7つのポイント
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