瓦屋根の「ラバーロック工法」とは?費用・メリット・デメリットを徹底解説!
「瓦がズレてきた…」「台風のとき屋根が心配…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
瓦屋根はとても丈夫ですが、年数が経つとズレや浮き、雨漏りのリスクが高まってきます。
築40年を過ぎると、そろそろ瓦の葺き替えも検討する必要が出てくるかもしれません。しかし数百万円かかることもある瓦葺き替え工事。なかなか予算的にも厳しいですよね。
そんなときに検討されるのが、「ラバーロック工法」という瓦屋根の補修方法です。
今回は、この工法の特徴やメリット・デメリット、施工時の注意点まで専門家目線でわかりやすく解説します。
目次
ラバーロック工法とは?
→ラバーロック工法のメリット
→ラバーロック工法のデメリットと注意点
ラバーロック工法とは?
「ラバーロック工法」とは、瓦の重なり部分や隙間にゴム系の専用シーリング材(弾性樹脂)を充填し、瓦同士をしっかりと固定する工法です。
- 「ラバー(rubber)」=ゴム
- 「ロック(lock)」=固定
という名前の通り、ゴムの弾性を活かして瓦を“ロック”して一体化させることで、風や地震、雨水から屋根を守ります。
瓦の葺き替え工事ができない場合の応急処置として施工される場合があります。
ラバーロック工法のメリット
メリット |
内容 |
強風への対策 |
瓦の浮き・ズレ・飛散を抑制します。 |
雨漏り防止 |
隙間をシーリング材で埋めて雨水の侵入を防ぎ、雨漏り軽減。 |
費用を抑えられる |
葺き替え工事に比べてコストが低く、短期間で施工が完了します。 |
屋根寿命の延命 |
あくまで応急処置で建物を延命します。 |
ラバーロック工法のデメリットと注意点
メリットがある工法ですが、デメリットも多い工法です。
① 瓦の交換・修理がしづらくなる
ラバーロックで瓦を固定すると、瓦が一体化して動かなくなるため、将来的に一部交換や修理が難しくなる場合があります。
工事前に瓦の状態をしっかり点検し、破損しているものは先に交換しておくことが大切です。
② 排水経路を塞いでしまうリスク
施工が不適切だと、シーリング材が雨水の通り道を塞いでしまうケースがあります。
この場合、逆に雨漏りの原因になる可能性が大いにあります。「雨仕舞」という言葉の通り、瓦の特性を考慮した施工が重要です。
③ 永久的な効果ではない
ラバーロックの耐用年数は約10〜15年です。経年劣化でシーリング材が硬化・剥離すると効果が薄れるため、5〜10年ごとに点検・再施工が必要です。
④ 台風時の被害が大きくなってしまう可能性あり
瓦を一体化してしまうため、強風により住宅に負担をかける場合があります。
リスクも理解したうえで工法を選択する必要があります。
まとめ|ラバーロック工法は「あくまで応急処置」
ラバーロック工法は、瓦屋根の延命・飛散防止・雨漏り対策など、多くのメリットを持つメンテナンス方法だと考えられがちです。
ただし、正しい知識と技術が必要なため、施工経験が豊富な業者に依頼することが何より大切です。施工したことにより、むしろ雨漏りが増えたという事例もあります。
塗りかえ工房では、大垣市・瑞穂市・海津市・神戸町・安八町・養老町など、地域密着で雨漏りの緊急対応や防水工事の実績が多数あります。
「今すぐ止めたい」「まずは見てもらいたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。