それは、住まいが発する危険なSOSサイン、雨漏りかもしれません。
雨漏りの原因は多岐にわたりますが、その約7割は「屋根」に起因すると言われています。
しかし、一言で「屋根からの雨漏り」と言っても、その原因は様々です。
ここでは、実際に多く見られる7つの典型的な事例をご紹介します。
ご自宅の状況と照らし合わせながら、雨漏りの原因を探るヒントにしてください。
目次
【事例1】スレート屋根の「ひび割れ」による浸水
【事例2】台風後に発覚した「瓦のズレ・割れ」
【事例3】屋根のてっぺんからの雨漏り「棟板金」の劣化
【事例4】雨水の通り道「谷樋」の腐食と穴あき
【事例5】おしゃれの裏に潜むリスク「天窓」周りの不具合
【事例6】意外な犯人「雨樋の詰まり」が引き起こす二次被害
【事例7】最後の砦「防水シート」の寿命
まとめ
【事例1】スレート屋根の「ひび割れ」による浸水
状況
築15年のカラーベスト(スレート)屋根の家。ある日、2階の部屋の天井に、じわっと広がったようなシミを発見。
原因と解説
スレート材自体に防水性はなく、表面の塗装が防水の役割を担っています。
経年劣化で塗装が剥がれると、スレートが水分を吸収し脆くなり、ひび割れが発生。そこから雨水が侵入し、防水シートを劣化させ雨漏りを引き起こします。
ポイント
定期的な塗装メンテナンスが寿命を延ばすカギです。
【事例2】台風後に発覚した「瓦のズレ・割れ」
状況
大きな台風の数日後、雨の日に天井裏から水が滴り落ちた。
原因と解説
日本の瓦は耐久性に優れますが、強風や地震でズレや浮きが発生。瓦1枚がズレるだけでも雨水は浸入します。
飛来物による割れも要注意です。
ポイント
台風や地震後は、安全な場所から屋根の異常を確認しましょう。
【事例3】屋根のてっぺんからの雨漏り「棟板金」の劣化
状況
部屋の中央、屋根の頂点の真下にシミができた。
原因と解説
屋根のてっぺんを覆う「棟板金」は雨漏り多発箇所です。
固定釘が緩むと釘穴から浸水し、進行すると板金ごと剥がれる危険もあります。
【事例4】雨水の通り道「谷樋」の腐食と穴あき
状況
複雑な屋根形状で、谷部分の真下の部屋で雨漏り。
原因と解説
「谷樋」は大量の雨水が流れる場所。酸性雨や落ち葉で常に湿り、腐食や穴あきが発生しやすい部分です。特に銅板は腐食に弱いです。
ポイント
定期的な点検・清掃が必須です。
【事例5】おしゃれの裏に潜むリスク「天窓」周りの不具合
状況
天窓のサッシ周りの天井クロスが黒ずみ、剥がれてきた。
解説
天窓は屋根に穴を開けて設置するため雨漏りのリスクが常に存在します。
ゴムパッキンやシーリング材の劣化で隙間ができ、そこから浸水します。
【事例6】意外な犯人「雨樋の詰まり」が引き起こす二次被害
状況
強雨時に軒先から水が滝のように溢れる。その下の外壁や室内が湿る。
原因と解説
落ち葉や土で雨樋が詰まり、水が溢れて外壁や軒天を濡らし、壁やサッシの隙間から浸水するケース。
ポイント
雨樋の清掃不足も雨漏りの原因に。
【事例7】最後の砦「防水シート」の寿命
状況
築25年以上、屋根材に異常はないが広範囲に雨漏り。
原因と解説
屋根材の下に敷かれた「防水シート」は寿命15〜30年。劣化すると破れや亀裂が発生し、雨水を防げなくなります。
ポイント
この場合、屋根葺き替えなど大規模工事が必要です。
まとめ
屋根からの雨漏りは、建物の寿命を縮める深刻な問題です。
今回ご紹介したように原因は様々です。
もし雨漏りのサインを見つけたら、放置せず早めに専門業者に相談することが大切です。
早期発見・早期修理こそが、あなたの大切な住まいを守る確実な方法です。
塗りかえ工房は、職人直営の塗装専門店です。
長年の経験を積んだお家のプロの診断士が、お客様の大切な建物に最適な提案をさせて頂きます。
外壁塗装や屋根塗装だけでなく、雨漏り対策への経験も豊富です。
雨漏りでお困りの際は、ぜひ塗りかえ工房にご相談ください。
