【要注意】「外壁塗装の補助金・助成金が出ます」は罠?巧妙化する詐欺サイトの手口と対策
大切なお住まいを長持ちさせるために欠かせない外壁塗装。
決して安い買い物ではないため、「少しでも費用を抑えたい」と考えるのは当然のことです。
そんな時、「お住まいの地域で使える補助金・助成金があります」というインターネット広告やウェブサイトを見つけたら、思わずクリックしてしまうのではないでしょうか。
しかし、その手軽な情報収集が、思わぬトラブルの入り口になる可能性が潜んでいます。
近年、「外壁塗装の補助金・助成金」といった魅力的なキーワードでユーザーを誘い込み、個人情報を不正に獲得しようとする詐欺まがいのサイトが横行しており、注意が必要です。
岐阜県大垣市、安八町など、西濃地域の各自治体の補助金・助成金についてはこちら
巧妙な手口!これは詐欺サイトの典型的なパターン
彼らの目的は、補助金の申請代行などではなく、見込み客の個人情報を集め、特定の塗装業者に高値で売りさばくことです。
その手口は非常に巧妙で、一見しただけでは詐欺的なサイトとは見分けがつきにくいのが特徴です。
1. 「無料診断」で個人情報を入力させる
- 「お住まいの市区町村と簡単な情報を入力するだけで、使える補助金が分かる!」
- 「最大〇〇万円!今すぐ無料診断」
このような文言で巧みに誘導し、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、家の築年数といった詳細な個人情報を入力させようとします。
あたかも、その場で最適な補助金が提示されるかのように見せかけますが、実際には「後ほど担当者からご連絡します」と表示されるだけで、具体的な情報は得られません。
2. 公的機関を装うデザイン
サイトのデザインも巧妙です。
自治体のホームページのような落ち着いた色合いを使ったり、「〇〇市 外壁塗装助成金センター」といった、あたかも公的な機関であるかのような名称を名乗ったりします。
しかし、サイトの運営者情報(会社概要)をよく見ると、実態は単なる民間企業であることがほとんどです。
3. 不安を煽り、契約を急がせる
一度個人情報を入力してしまうと、複数のリフォーム業者や塗装業者から、ひっきりなしに営業の電話がかかってくるようになります。
- 「この補助金は今だけの期間限定です」
- 「すぐに現地調査をしないと枠が埋まってしまいます」
などと不安を煽り、冷静に判断する時間を与えずに契約を迫るのが常套手段です。
中には、高圧的な態度で契約を迫る悪質な業者も存在します。
被害に遭わないために!詐欺サイトの見分け方と正しい情報の探し方
こうした被害に遭わないためには、どうすればよいのでしょうか。
ポイントは「情報の出どころ」を必ず確認することです。
1. まずは自治体の「公式サイト」を確認する
外壁塗装に関する補助金や助成金制度は、国ではなく、お住まいの市区町村が主体となって実施している場合がほとんどです。
情報を探す際は、検索サイトに頼る前に、まずはお住まいの市区町村の公式ホームページにアクセスし、「外壁塗装 補助金」「住宅リフォーム 助成」といったキーワードで検索してください。
もし制度があれば、必ず公式サイト内に要綱や申請方法が明記されています。
2. サイトの「運営者情報」を隅々までチェックする
もし、それらしいサイトを見つけた場合でも、安易に個人情報を入力してはいけません。
必ずページの一番下などにある「会社概要」や「運営者情報」を確認しましょう。
- 会社名、代表者名、所在地、電話番号が正確に記載されていますか?
- 所在地を地図サービスで検索し、実在する会社か確認しましたか?
- URLのドメインは信頼できるものですか?(自治体公式サイトは「go.jp」や「lg.jp」で終わることが多い)
これらの情報が不明瞭なサイトは、詐欺サイトである可能性が極めて高いと言えます。
もしトラブルに巻き込まれてしまったら
万が一、しつこい営業電話に悩まされたり、強引に契約させられたりした場合は、一人で悩まずに専門機関に相談してください。
- 消費生活センター(消費者ホットライン):局番なし「188」
- 消費生活センターホームページはこちら
- 契約に関するトラブルや悪質商法など、消費生活全般に関する相談ができます。専門の相談員が、適切なアドバイスや解決のための手助けをしてくれます。
まとめ
外壁塗装の補助金・助成金制度は、正しく利用すれば非常に有効な制度です。
しかし、その善意の制度を悪用しようとする者がいるのも事実です。
「うまい話には裏がある」ということを常に心に留め、信頼できる情報源から正しい情報を得て、賢く制度を活用しましょう。
代表取締役 佐々木将行