塗料は建物を守る重要な要素
外壁や屋根に使用する塗料は、建物を長く美しく保つためにとても重要です。
塗りかえ工房では、塗料の選定にあたり、強い紫外線と高温多湿な気候という厳しい環境を持つ宮古島での試験データを活用しています。
宮古島は本州の約1.5倍の紫外線が降り注ぐため、塗膜の劣化が早く、短期間で様々な変化を確認できます。
紫外線に加えて、熱や水分も塗膜を傷める大きな要因であり、近年の気候変動によって、日本全体がますます過酷な環境になりつつあります。
塗膜の劣化とその進行
塗料の劣化はまず「ツヤ引け」から始まり、次第に変色、チョーキング(白い粉の発生)へと進み、最終的には外壁材そのものを傷めてしまうこともあります。
この劣化を抑えるうえで重要なのが、塗料に含まれる「樹脂」の性能です。
樹脂の種類によって耐久性の目安はありますが、これはあくまで参考にすぎません。
実際には、シリコンよりも耐久性の高いウレタン塗料や、フッ素塗料でも早く劣化するものがあるなど、性能は製品ごとに大きく異なります。
表示と実態のギャップに注意
その理由の一つとして、業界の曖昧な表示基準があります。
たとえば、わずかにシリコンを加えたアクリル塗料が「シリコン塗料」として販売されることがあり、また「無機塗料」とされるものも明確な基準が存在しません。
こうした背景があるため、カタログ上の名前やグレードだけでなく、実際の耐候試験に基づいたデータにより塗料を比較することが重要です。
性能のバランスと比較検討が大切
さらに、耐久性以外にも、汚れにくさ、カビやコケの発生しにくさ、ツヤの有無など、塗料には様々な特性があります。
失敗しない塗料選びのためには、複数のメーカーの試験結果を比較検討し、建物の状況やご自身の要望に合った塗料を選ぶことが大切です。
塗りかえ工房では、皆様一人ひとりに最適な塗料をご提案いたします。
代表取締役 佐々木将行
※今回のコラムは、以前に全3回で掲載のコラムのまとめです。
→第1回 外壁塗装、屋根塗装においての、耐久性が高く長持ちする塗料について
→第2回 外壁塗装、屋根塗装においての、耐久性が高く長持ちする塗料について
→第3回 外壁塗装、屋根塗装においての、耐久性が高く長持ちする塗料について