【外壁メンテナンス】なぜサイディングよりコーキングが先に劣化するのか?日本の住宅事情も解説
外壁リフォームや塗り替えを検討している方からよくある質問が、
「サイディングはまだきれいなのに、コーキング(シーリング)が先に傷んでしまうのはなぜ?」というものです。
実はこの現象は珍しいことではなく、日本の気候や地震の多さも深く関係しています。この記事では、コーキングがサイディングよりも早く劣化する理由と、メンテナンスの重要性についてわかりやすく解説します。
外壁サイディングとコーキングの役割
- サイディング(外壁材)
硬くて丈夫な板状の外壁材で、雨風から建物を守ります。耐用年数は15~30年ほどと長く、外壁材として多くの住宅で使われています。 - コーキング(シーリング材)
サイディングとサイディングの継ぎ目を埋めるゴム状の部分で、防水性を確保しつつ、建物の揺れや温度変化による伸び縮みを吸収する役割を持ちます。耐用年数は5~10年と短めです。
コーキングがサイディングより早く劣化する3つの理由
- 紫外線の影響を受けやすい
ゴム状のコーキングは紫外線に弱く、表面が硬化してひび割れが起きやすくなります。 - 常に伸び縮みを繰り返している
外壁は気温や湿度で膨張・収縮をします。その動きを吸収するコーキングは常に負担がかかり、サイディングより寿命が短くなります。 - 日本は地震大国
日本は地震が非常に多い国です。日常的な小さな揺れから大地震まで、建物には常に動きが加わります。そのたびにコーキングが衝撃を吸収するため、劣化が早まります。
コーキング劣化を放置すると起こる問題
- 雨水が侵入し、外壁の内部や下地が腐る
- カビやシロアリ被害の原因になる
- 建物全体の耐久性が落ちる
サイディング自体は強い素材でも、コーキングの劣化を放置すると住宅の寿命を縮める原因になります。
外壁コーキングのメンテナンス方法
- 高耐久コーキング材を使用する(例:高耐候シーリング材)
- 外壁塗装と同時に補修する(塗膜でコーキングも紫外線から保護できる)
- 10年前後を目安に定期点検を行う

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まとめ|サイディングよりコーキングが早く劣化するのは当然
コーキングは外壁を守る大切なクッション材ですが、日本のように地震や気候変化が激しい環境では特に傷みやすい部分です。
サイディングより早く劣化するのは自然なことであり、外壁リフォームではコーキングの打ち替え・打ち増しが欠かせません。
住宅を長持ちさせるためには、10年ごとの定期点検と適切なメンテナンスをおすすめします。
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